にきびあとをきれいにするには 2

前回に続いて当院でおこなっている

にきびあとの治療についてお話しします。

今回はにきびあとのへこみと

もりあがったにきびあとについてです。

 

 

にきびあとのへこみ

にきびの炎症で毛穴の壁が破壊されると周囲の真皮部分に強い炎症が起きて

にきびあとのへこみを作る原因になります。

にきびを押し出そうとして無理に潰したときもなりやすいです。

にきびあとのへこみの治療はなかなか難しいので

作らないようにするのが最も大切なことです。

にきびあとのへこみを改善する治療は以下のようなものをおこなっています。

まったく消えて無くなってしまうという画期的な治療は現状ありませんが

治療をおこなうことでへこみが浅くなったり、目立ちにくくなっていきます。

当院でおこなっているにきびあとのへこみの治療

・フラクショナルニードルシステム

・フラクショナルマイクロニードルRF

・フラクショナル炭酸ガスレーザー
いずれも皮膚に微小な点状の穴を開けることによって、創傷治癒機転が起こって

皮膚のいれかわりと再生を促します。 コラーゲンの生成を促進させ、

にきびあとのへこみ、毛穴のひきしめなど 凹凸になってしまった皮膚を

滑らかに再生する効果があります。

マイクロニードルでの治療はフラクショナル炭酸ガスレーザーの治療より

ダウンタイムが少なくなります。

 

フラクショナルニードルシステム

フラクショナルニードルシステム(FNS)とは
極細い針を電動で動かし、皮膚にマイクロホールを多数開けることにより、
皮膚に創傷治癒機転が働き、皮膚を再生させる治療です。

 

FNS

皮膚に開いた穴より成長因子などの薬剤を投与することにより
さらに強力にコラーゲンを再生させることもできます。

 

フラクショナルマイクロニードルRF(シークレット)

シークレットは極細い針で細かい孔を皮膚に開け、
高周波を真皮のある程度の深さまで
直接加えることのできる機械です。

シークレット

高周波エネルギーが目的とする部位だけに達するように、
表皮を破壊することなく深さを適切にコントロールできます。

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フラクショナル炭酸ガスレーザーによる治療よりも
赤みなどの反応が軽く、ダウンタイムが短い治療法です。

 

フラクショナル炭酸ガスレーザー

フラクショナル炭酸ガスレーザーはレーザー光で
微小な点状の穴を開けながら適度な熱作用を与えることにより、
皮膚のいれかわりと再生を促します。

スマートサイドドット

コラーゲンの生成を促進させ、
にきびあとのへこみ、毛穴のひきしめなど
凹凸になってしまった皮膚を滑らかに再生する効果があります。

 

へこみの程度や患者さんのライフスタイル(ダウンタイムの許容範囲、通院可能回数など)によって

どの治療をするか決めています。治療ご希望の際はまずは診察にてご相談下さい。

 

にきびあとの盛り上がり

もりあがったにきびあとは
にきびが腫れあがったり、中に膿がたまって嚢腫を作った場合などにできやすく
皮膚にできたキズが治る過程で過剰に線維成分がつくられて盛り上がったものです。

一度できてしまうとなかなか治りにくいですが
以下のような治療で改善することができます。

もりあがったにきびあとの治療

ステロイド局注

盛り上がった患部にステロイド剤を注射し治療します。

ケナコルト

2週間に1回程の頻度で何回か繰り返すと少しずつ平坦になっていきます。

 

ステロイド密封療法

ステロイドのテープ剤を患部に貼ります。

テープ剤

注射より改善には時間と貼る手間がかかりますが、痛みを伴わずにおこなえる治療です。

隆起部分にはるときにはコツがありますので診察にてはりかたを説明しています。

 

トラニラスト内服

トラニラスト

トラニラスト(リザベン)は抗アレルギー剤で
ぜんそくやアトピー性皮膚炎の治療に処方されている薬ですが、
ケロイドや肥厚性瘢痕に対しては
線維芽細胞のコラーゲン合成を抑えることにより効果を発揮します。

 

その他、ロングパルスNd:YAGレーザーによる治療や

漢方薬 柴苓湯の内服でも改善例の報告があります。

 

いずれの方法も改善するのには時間がかかりますので、根気よく治療を継続することが大切です。

 

 

にきびあとの赤み・しみ治療についてはこちら→「にきびあとをきれいにするには」

 

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