うっ滞性皮膚炎

うっ滞性皮膚炎とは
静脈血の戻りが悪くなることで
毛細血管の周囲に血液がもれ、炎症をおこすことにより
皮膚炎を生じる疾患です。
すねの下の方から足首付近に
色素沈着や赤くかゆみを伴う湿疹ができます。


皮膚潰瘍(深いきず)をつくってくることもあります。
下肢のむくみや静脈瘤(静脈がふくれてこぶのようになった部分)を
伴うこともあります。
長時間の立ち仕事をする、あるいは座っていて動かない人や
加齢により静脈の弁が上手く働かなくなると生じやすくなります。
皮膚炎の治療は炎症をとるステロイド外用剤やかゆみ止めの飲み薬を使用します。
皮膚潰瘍ができた場合は潰瘍治療薬を使用しますが、皮膚潰瘍は治りにくい傾向があり
消毒剤や外用剤のかぶれが起こりやすいので注意が必要です。
治療と合わせてうっ血を予防することも大切です。
予防には
・弾性ストッキング(圧力が段階的にかかって静脈血がうっ血しないように
設計されているストッキング)をはく
・適度に歩行する(足底の静脈が圧迫されたり、ふくらはぎの筋肉が収縮することで
血液を上にあげる)ことを心がける
・長時間の立ち仕事や座位をさけることが有効です。

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