◇にきび治療は根気よく
にきび治療は薬に反応してさっと良くなっていく方と、
ゆっくり良くなって行かれる方がおられます。
すぐによくならなくてもがっかりせずに治療を継続していくのが大切です。
◇洗顔はこすらず、時間は短く
ピーリングやレーザーにこられるにきび患者さん、
どうも洗顔時間が長い方が多いようです。
洗顔後にほほが赤くなっていることがあります。
きれいにしようと一生懸命こすりすぎると
炎症を起こしてにきびの赤みが悪化するもとになります。
こすらないように泡でそっと洗いましょう。
◇ディフェリンゲル
にきび治療薬ディフェリンゲル、
使い始めにひふの乾燥や刺激感、赤みがでることが多いです。
しばらくすると落ち着いてきますが、
初めて使用される方は広範囲にドバッと塗らないで
一部で試して大丈夫そうなら範囲をひろげていかれるのが無難かと。
乾燥は保湿の工夫でコントロールすることもできます。
◇ディフェリンゲルの塗り方
にきび治療薬ディフェリンゲルは夜洗顔後、
乾燥しやすい方は基礎化粧品などで保湿してから
にきびのでやすい部分に薄く広げるように塗ります。
その後ダラシンTゲルやアクアチムクリームなどの抗菌剤を
赤くなった部分や膿んでいる部分にスポットで重ね塗りしてください。
使用量や塗る範囲は重要です。処方時の指示通り毎日忘れずに塗りましょう。
◇にきびは皮膚科へ
にきび治療啓発ポスター当院も待合にはりました。
柳原加奈子さんが「にきびはお肌の病気だよ」と
いっているものです。
待合にあるポスターの中ではポップで明るい感じでよいです。
にきび治療は非医療機関の処置や
自己流治療でこじらせずに早めに皮膚科で相談してください。
◇化粧品は薬ではありません。
にきびで治療にこられた患者さんに「なにか治療はされてましたか?」と
尋ねると化粧品の名前を言われる方がときどきおられます。
でも治りませんとのこと。化粧品は薬ではないのですけど…。
今は保険治療でよい薬が使えますので治療は皮膚科で。
◇にきび跡の治療
にきび跡治療、へこみの改善はなかなか難しいが、
赤みや茶色い色素沈着は真面目に通院しておられる方は
きれいになっていること多し。
治癒スピードはやはり顔>背の印象。
保険外治療あえてしなくても結構いけると思う。
漢方もよいことあり。
◇背や胸のにきびのかたに気をつけてほしいこと
体を洗う時はナイロンタオルやスポンジを使わないで
柔らかいタオルを使用するなどして泡で洗います。
きれいにしようとゴシゴシこするとひふを刺激して
にきびが悪化する原因となります。
また頭から体の順に洗ってシャンプー、リンスの
洗い残しがないようにしましょう