最近みずぼうそう(水痘)の子供さん
ちょっと多いかなという印象です。
発熱があるなど全身症状のある場合は
小児科受診をおすすめしていますが
発熱などなく元気な時は
皮膚科を受診される方も多いのです。
予防接種しておられる方も多く、
やはり通常よりは発疹の数も少なくて、
通常ですと顔面やからだにだーっと
いっぱいでてくるのですけども
ちらりほらりという感じで、
軽くすんでおられるようです。
よく尋ねられるのが
潜伏期間と登園許可についてですが、
潜伏期間は14日ほどです。
発疹がでる1~2日前から感染力があるので
発疹がでてしまっているときは
周囲のみずぼうそうの免疫がない方には
うつしてしまっている可能性があります。
他の方に感染をひろげないための決まりで
すべての発疹が痂皮化する(かさぶたがつく)までは
登園・登校OKとはなりません。
それを確認するまでは登園許可書は
書けないのでよろしくお願いいたします。
治療はバルトレックス等の抗ウイルス剤の内服になります。
塗り薬は補助的なものですが
よく処方される薬としてフェノール・亜鉛華リニメントがあります。
塗ると白く固まる薬で、痒みを抑える作用もあります。
陰部にも水疱やびらんができることがありますが、
陰部にこれを使用するとしみることがあります。
もともと粘膜部やびらん(ひふがむけてきずになっている部分)に
使用する薬剤ではありませんので
注意してください。
陰部には他の軟膏系の外用剤を使用されると
よいと思います。