レーザー治療後の炎症後色素沈着

老人性色素斑にはQスイッチルビーレーザーや
Qスイッチアレキサンドライトレーザーが
最も適切な治療ですが、炎症後しみ(炎症後色素沈着)
がでることがあります。
炎症後しみはかさぶたが取れたあと1ヶ月位してでてきます。
大体半年~1年ぐらいのあいだに消えます。
なにもしないのが一番。下手に美白剤を使用したり、
隠すために厚塗りをしてこする
などするのは治癒を遅らせてしまうことになります。
このことは先に開催された
日本美容皮膚科学会での講演でも話が出ておりました。

ましてやでた炎症後しみに短い間隔で
レーザー治療を繰り返す必要はありません。
とれてはでると炎症後しみを繰り返すだけでなく、
場合によっては色素をつくるメラノサイトにダメージを与えて
白斑をつくってしまう可能性があります。

思い出してみますに私もその昔、自分の手の甲のしみに
Qスイッチレーザーをあてた後、まん丸い炎症後しみができまして、
ありゃ~どうしようなどと思っていましたが
いつの間にか消えておりました。
今はそのしみは全く消えてしまっています。
手ですので日焼け止めも塗らず、
もちろん化粧もせずに放置しておりましたが、
本当に忘れた頃に消えたという感じでした。

炎症後しみがでてくるとレーザーがきかなかったのかとか、
なんとか隠したいと思ってあせっていろいろやりたくなると思いますが、
まずは刺激せず様子をみることが治癒への早道となります。

アフターケアの方法がわからなかったり、
経過で不安がある時は遠慮なくご相談ください。

皮膚科・美容皮膚科 皮膚科ちえこクリニック

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