帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルスが原因でおこります。
子供の頃などに水痘(みずぼうそう)に罹って治ったときに
神経節にウイルスが残ります。
風邪を引き体調が悪かったり、過労やストレスなどが
きっかけとなり免疫力が低下すると潜んでいたウイルスが
再活性化して帯状疱疹を発症します。
50歳から70歳位の高齢の方に多くみられますが、
すでにみずぼうそうにかかっていれば誰でもなる可能性があり、
子供でもなる場合があります。
胸から背にでることが多いですが顔や頭にもおこります。
神経の走向にそって通常体の片側に帯のように発疹が出てきます。
はじめは発疹がでず、ピリピリとした神経痛のようなの痛みのみの
ことも多く、しばらくしたら痛みのあった部分に赤いぶつぶつや
水ぶくれができてきて帯状疱疹と気づかれる場合も多いです。
初期の頃は痛みのために湿布を貼り、出現した発疹を
湿布のかぶれなどと間違われて来院される方もよく経験します。
赤い発疹→水ぶくれ→かさぶたとなってなおります。
神経痛を伴うことがあり、それが長く続くこともあります。
治療は抗ウイルス剤の飲み薬を使います。
症状がひどかったり免疫力が低下している患者さんは
入院の上点滴加療する場合もあります。
塗り薬は皮膚の状態に応じて使用します。
神経痛には痛み止めやビタミン剤、漢方薬などを使用します。
近年帯状疱疹後神経痛の治療にリリカカプセルが
使用されるようになっています。
早い時期での治療開始が神経痛を残さないためにも大切です。
おかしいなと思ったら早めに皮膚科を受診してください。
写真はかなり昔に出先の病院で看護師さん向けに
帯状疱疹の講義をした際に作成した資料です。
部屋の片付けをしていたら発見しました。
昔のものなので使用薬剤が古いというか
少し廃盤になっているものもあります。
赤字の書き込みは自分がしゃべることのアンチョコですね、
コレは(^^;) ちょっと懐かしい品です。