塗り薬でシミ治療始めてみませんか

当クリニックでは、シミ治療もしていますが、
今回は塗り薬によるしみ治療を紹介させていただきます。

 

気が付けばシミが気になるようになった、という方も多いのではないでしょうか。
きちんと日焼け対策をせず、海に山に出かけていたおかげで、
私の顔にもシミが沢山出てきました。
気になっている方は、一度ご相談下さい。
高濃度のビタミンA誘導体を使っての治療は、皮膚科ならではのものです。

 

シミは、紫外線、ホルモンの乱れ、ストレスなどが主な原因となり、
過剰にメラニンを生成した結果、部分的にメラニンが蓄積して皮膚表面に
あらわれる色素沈着です。
過剰なメラニンは皮膚の入れ替わりで、不要な角質が剥がれ落ちる時に、
一緒に皮膚の外へ排出されます。
しかし皮膚のメラニン代謝機能が上手く行われないと、シミとなって残ってしまいます。

 

当院のシミ治療ではトレチノイン、ハイドロキノンという2種類の塗り薬を使用します。

 

トレチノインはビタミンAの誘導体です。ビタミンAは皮膚を正常化するビタミンとして知られ、
日光により壊されやすいので、毎日補給する必要があります。
ビタミンAは皮膚の新陳代謝を高めたり、コラーゲンやヒアルロン酸などの分泌を高め、
日光のダメージから皮膚を守ります。米国ではしわやニキビの治療医薬品としても、
使用されています。

 

ハイドロキノンはシミの原因であるメラニン色素を作らせなくする美白剤です。
この2種類の薬を重ね塗りして治療します。

 

トレチノインを使用すると、レチノイド反応が出ることがあります。
レチノイド反応とは、ビタミンAを皮膚に補給した時に、皮膚が過敏に反応してしまうもので、
赤み、ほてり、かゆみ、乾燥等といった症状です。
ビタミンAに慣れると、自然におさまりますが、個人差があります。

 

最初は一部分で試しながら治療していきます。薬はほんの少量でも、良く伸びます。
薬は継続して塗らないと、効果がありません。また、治療期間も4~6カ月が目安です。

 

トレチノインの塗り薬は、飲み薬のように催奇形性は報告されていませんが、
妊娠中、授乳中はもちろん、念のため使用中と使用後3か月は避妊してください。

 

トレチノインの濃度は2種類用意しています。肌の状態にあわせて処方します。
使用期限は6カ月になります。
スタッフ 福岡
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